私立ならばどこでもいい、というわけではなかった。まず、小学校から高校・大学までの一貫校は省いた。理由は単純明白。ウチの子を小学校で落とした私立一貫校への深いウラミがあったからだ。私の小学校受験失敗のトラウマはかなり根深い。つぎに「良妻賢母」をうたう私立女子校は敬遠した。この時代にいまさら良妻賢母でもないだろうし、高い授業料を払って私立に行かせて、めざすところが「玉の輿」ではちょっと困るというのが正直な気持ちだった。子どもの実力と通学距離まで条件に入れると、選択肢はせばまる。それでもせいぜい二校しか選べなかった小学校受験のときよりは、はるかに選択できる学校は多く、受けられるだけすべて受けさせようと七校にも願書を出した(最終的に受験したのは二校だけだったが)。「中学受験は小学校受験より、少なくとも親はラクだ」と感じたのは、学校の選択肢の多さだけではない。勉強の計画を立てることから受験準備まですべて親がお膳立てしなくてはならない小学校受験に比べると、中学受験で親ができることはせいぜい学校選び程度しかない。
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