日本の住宅システムの特性をみてみる。モデルと日本の適合の程度からモデルを検証しようとするのではなく、モデルからの日本の偏差を捉え、その相対的な位置をみる。日本の住宅システムのフレームは、デュアリズムのモデルによく適合する。社会賃貸セクターを構成する住宅のほとんど全部は公共セクターの直接供給による。その施策は残余的な位置づけしかもたない。公営住宅は低所得の世帯だけを対象とし、賃貸住宅市場から分離したセクターをつくる。
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民営借家に対する政府の支援は皆無に近く、その居住条件は低劣である。住宅システムの援助は持家取得に集中し、賃貸セクターの劣悪さは持家指向をいっそうふくらます。これらすべての要素は、日本の住宅システムがデュアリズムの性質をもつことを示している。しかし、日本の住宅システムは、アングロサクソン諸国のデュアリスト・モデルに完全には整合せず、そこからの偏差を示す。この偏差は何を反映しているか。