ハイドロプレーニングも怖いが、それよりも怖いのは雨の日はとにかく視界が悪くなるということだ。案内標識や道路標識が俄然見にくくなる。とくにそいつが夜だと老人にとってはもうお手あげである。また昼間でも場合によっては、ワイパーの拭き残したところが死角になってしまったりしてよく見えなくなる。雨の高速道路はいろいろな意味でハンディキャップが増えてきて、老人ドライバーの自信を揺るがせるのである。標識だけでなく、晴れた昼間ならなんともないものがいたって困難になる。たとえば、前を行くクルマとの距離を測るものさしとなるテールランプだ。ヨーロッパ車のテールランプは少々暗めだが、国産車だとめちゃめちゃ明るい。テールランプは暗いと遠くに見え、明るいと近くに見える。とくに夜間だと、水しぶきやフロントガラスの油膜のギラギラとあいまって、こいつに惑わされ、距離感がおかしくなってしまうのだ。これがトラックの後ろにつくとなると、距離感どころか怒濤のような水しぶきでまったく前が見えなくなる。これはほんとうに怖い。
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