彼女だけではない。結婚を面倒くさいもの、よくわからないもの、うまくいく確率はかぎりなく低いものととらえている人はたくさんいる。まあ、それも当然だろう。ほとんどの人にとって、結婚は初めて遭遇する未知の世界である。性が自由になり、自由のものにさらされた感がある一方で、結婚にはミステリアスな部分が残っているのはこのためだろう。人間誰しも、未知のものに不安を感じないではいられない。おまけにいったん結婚してしまうと、別れるのには一緒になるとき以上のエネルギーが必要だ。こうなると、結婚に憧れる気持ちがある一方で、なんとなく先のばしにしたくなる気持ちもあるのもよくわかる。そして、自然の流れに逆らっているうちに、ひとりの自分に気がつくことになる。シングルでいたいからシングルでいる。そういう人がいてもいいと思う。けれども、なんとなく面倒くさそうだから、今の生活レベルを下げたくないからといった理由で、結婚を遠ざけてしまうのはどうかと思う。はっきりとした理由もないのに、たくさんのことを知るチャンスをみずからの手で葬ってしまうのはあまりにももったいない。そこで、自分が結婚を意識した頃から今日まで、私なりに無我夢中で過ごした日々を正直に綴ってみようと思う。結婚を考えはじめたあなたに、等身大の結婚を伝えられたらと願いなが結婚を前にして心が揺らいだとき、この本を開いてほしい。そして、読みながら、その結婚が自分にとっていい選択かどうか、結婚相手にはどんな男性がふさわしいか、また、結婚後の生活を充実させるには何をしたらいいのか…、あなたなりの結婚像を感じとっていただきたい。この本が少しでもあなたのお役に立てたなら、こんなにうれしいことはない。結婚について、どのような道を選ぶかは、ひとえにあなたの手にかかっている。いずれにしろ、自分の幸福は自分でつかみ取るしかない。立ちすくむことなく、勇気を奮い起こして、一歩ずつ前に進んでいただきたい。ほんの一歩でも、とにかく前に踏み出すことができたなら、きっとあなたはそこに新しい自分を発見するはずだ。
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